こんにちは!LOVEです。
お勤めで働いている方、事業をしている方いらっしゃると思いますが、
日本で生活している人は、お金を稼ぐと罰金を取られます。
それが、「所得税」という罰金です。
でも、この「所得税」の仕組みをご存知の方は少ないのではないでしょうか。
私がファイナンシャルプランナーの資格試験をしていて最も感じたことは、
「無知は罪」
ということです。
所得税含めた税金や社会保険料においては、脱税や未納への罰則は沢山あり、こわーいおじさんが日々目を光らせていますが、
「国民にとって有利な制度」については、「あなたこの制度つかえばもっとお得になりますよ」なんていうことをわざわざいったりしません。
お役所や税務署を非難したいわけではありません、みなさんしっかりとお国の為にやるべきことをやっていると思います。
だからこそ、「無知は罪」なんです。
我々納税者一人一人が情報をしっかりと取り入れて、仕組みをしっかりと理解し、積極的に制度を使っていくことが、大切なのです。
その情報を、私が発信していきますので、是非ご参考にしていただければと思います!
さて、「知ること」の大切さをしっかりと認識していただいたところで、
所得税について、今回から3回に分けて解説していきます。
- そもそも所得税ってどんな税金?
- 「所得」と一言に言っても実は10種類に分けられる
- 所得税の計算方法
テーマ1 そもそも所得税ってどんな税金?
所得税の概要
会社にお勤めの皆さんや公務員、自分で事業をやられている方は、所得税を支払っていると思います。
でも、実際、私の周りを見てみても、
という方がほとんどです。
なんというか、家族や知人との会話で「お金」の話題って、タブー視されているところありますよね。下世話というか、意地汚いというか。
お金無しでは生きていけない現代社会、全国民は税金と社会保険料という強制徴収から逃れることはできません。
人生の中でも非常に大きな部分を占めるのに、お金の教育制度も確立されてなければ日常会話もほとんどない。
そりゃあ、「普通」に生きている人やくまやぶたが税制の仕組みが解るわけありませんよね。
まず、結論から言うと、所得税とは、
「ある年の1月から12月までの1年間における【所得】について、申告納税が義務付けられている国税の直接税」
です。
という方、ご安心してください、こんな説明で解る人はいません、これから上の一文の赤字部分を抜き出して、それぞれ詳しく解説します。
上の一文が理解出来たら、もう所得税については半分くらい理解できたことになるので、頑張っていきましょう!
「1月から12月までの1年間」
所得税には「期間」があり、全国民共通です。
それが、毎年1月から12月までの、1年間です。
この1年間分について、翌年にまとめて所得税を支払うことになります。
と思った方、ご安心ください、搾取はされていません。
所得税の本来の制度としては、1年間分の税金を、次の年の2月16日から3月15日までの間に支払うことになっています→これがいわゆる、「確定申告」てやつです。(あとで詳しく解説します。)
でも、想像してみてください、労働人口が6500万人とも言われるこの日本で、たった1ヶ月の間にその全員がコミケの様に税務署に殺到したら、とてもさばききれません、ていうか嫌です。
また、所得税等の税収は、日本の税収の内で約30%を占めます。それだけ大きな金額が、1年に1回しか集計されないとなると、ないかくそーりだいじんも
と不安になってしまいます。
この2つの問題(コミケ問題とだいじん不安問題)を解消するためにあるのが、「源泉徴収」という制度です。
会社員の皆さんにはお馴染みですね。
源泉徴収というのは、
「給料の支払いをする者は、その内所得税に相当する概算金額を前もって天引きし、従業員に代わって国に毎月納める」という制度です。
所得税は、先ほど言ったように、「1月から12月までの1年間」の所得について納税することになりますので、正確な税額は、12月31日が終わるまで解らないんです。
だから、会社の給与を担当しているぶたが、
えーと、この表を参考にして…毎月このくらい引いとけばいいぶた(カタカタカッターン
というノリで天引きしています。
だから、年末になって正確な金額を計算すると、どうしても、天引きした金額と誤差が生じるんですね。
これを精算して、過不足を調整する作業が、「年末調整」です。
会社に住所とか家族構成とか生命保険とかの書類を提出すると、12月分の給与明細に「還付金額○○円」とか書かれたりしますよね、あれです。
この「源泉徴収」と「年末調整」によって、労働人口の大部分を占めるサラリーマンは、「確定申告」をする必要がないわけです。
では、「所得税の課税期間」が解ったところで、次の項目に進みます。
【所得】
所得税の目玉、「所得」について説明します。
「所得」とは、ざっくりいうと、「儲け」のことです。
会社を辞める前と後で必要なお金の違いまとめ2/3でも簡単に触れましたが、
です。
この2例で、商店の場合は、「所得=儲け」でイメージしやすいと思いますが、
会社員の場合は、「所得=儲け?てか給与所得控除てなんやねん」となるかと思います。
この当たりが、所得税がイメージしにくい原因の一つになっています。
ここで大切になる考え方が、実は、「所得」と一言に言っても、実は「10種類」に分類されるということです。
上記例の場合、
- 【商店の場合】→「事業所得」
- 【会社員の場合】→「給与所得」
に分類されます。
この10種類は全て、「収入金額」から「所得金額」を計算する計算式が異なります。
これについては、次回紹介する「2.『所得税』と一言に言っても実は10種類に分けられる」で詳しく見ていきますので、今は
くらいで大丈夫です。
ここまでの話を一旦まとめると、所得税とは、「ある1年」に「所得」すなわち「儲け」がある人に、納税の義務が生じます。
ということは、いくら財産をもっていても、その1年の間に所得が無ければ所得税を払う必要はありません。
当たり前の話ですが、混乱しやすい部分なので、補足しておきます。
申告納税・国税・直接税
これらは、税金の分類です。
税金は、以下の3つの基準により、分類することが出来ます。
①申告納税方式or賦課課税方式
②国税or地方税
③直接税or間接税
それでは、一つ一つ見ていきましょう。
①申告納税方式or賦課課税方式
・しんこくのうぜい方式:納税者が自ら「僕の税金は○○円でーす」と申告する
・ふかかぜい方式:税金を集める人が「おう、お前の税金○○円やから、耳そろえてきっちり払いな」といって徴収する
確定申告は、この内、「しんこくのうぜい方式」です。
源泉徴収されている会社員の皆さんは実感がないかもしれませんが、
本来所得税は、「確定申告」という作業をします。
また、「ふかかぜい方式」で身近なのは住民税、自動車税、固定資産税でしょうか。
住民税については次の項で軽く触れます。
ここで、「申告納税方式」と「賦課課税方式」における最も大きな違いは、
「申告納税方式」の税金は納税者の工夫次第で節税できるということです。
例えば自動車税の場合、エコカー減税等で正規の税額よりも減らす方法もありますが、
同じ車を購入したら、家族がいても独身でも何キロ乗ろうが同じ税額が課されます。
しかし、所得税を始めとする申告納税方式の場合は、多種多様な稼ぎ方や家族状況、支出内容等に対応するために、多くの制度があり、
その分だけ、非常にバラエティのある節税方法があるのです。
②国税or地方税
自分が支払った税金が、お国の財布に入るか、地方役場の財布に入るか、という違いです。
所得税は、お国の財布に入りますので「国税」です。一方、所得税とよく似た税金である住民税は地方税です。
ここで住民税が出てきましたので、簡単に触れていきます。
住民税は、税額の計算方法が所得税とよく似ているのですが、所得税と違って「賦課課税方式」です。
これは、確定申告において申告した自分の所得金額が、国から地方自治体へと知らされ、その金額を基にして税額が計算され、「この金額を払いなさいよ」というお達しが来ます。
LOVEが伝えたい「無知は罪」って、きっとそういうことだぶた
③直接税or間接税
これは、「納税者(税金を払う人)」と「課税主体(税金を回収している人)」との関係性による分類です。
・納税者が課税主体に「直接」支払う税金を「直接税」
・納税者が課税主体でなくその仲介人に支払う税金を「間接税」と言います。
所得税は、税務署で直接国に納めるので、直接税です。
「間接税」の代表例は、これも「消費税」ということになります。
お買い物するときに、消費税も含めてお店のレジ係の人に支払いますよね?
レジ係の人は役所の人間でもなければ国の人間でもありません。
なぜ直接税と間接税に分けているのかというと、
消費税が発生する場面は日々とても沢山ある為、全ての場合において直接税金を回収するのは大変です。そのため一度お店に取りまとめてもらい、整理したうえで国や地方自治体に支払う、ということですね。
以上、所得税の概要についてお話してきました。
では、もう一度言いますが、所得税とは、
「ある年の1月から12月までの1年間における【所得】について、申告納税が義務付けられている国税の直接税」です。
いかがでしょうか?この一文がなんとなくでもすっと入ってきた方は、既に所得税の概要はばっちり理解できています!
次回以降、より深い部分
2.「所得」と一言に言っても実は10種類に分けられる
3.所得税の計算方法
を解説していきます。
次回へ続く→
LOVE
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